大阪や神戸からでも通いやすい、明るく楽しく本格的に学ぶ、写真家による写真学校。
The photograph classroom by a photographer brightly happily.

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月: 2016年8月

2016年8月11日 木曜日  Categorys:

授業レポート vol.14 7/31専修コース : 玉井

近江八幡で撮影をした翌日、また同じメンバーが暗室に集合しました。撮影したフィルムは先生たちが既に現像をすませてくださっていて、すぐに引伸機で作業できる状態になっていました。8×10のサイズをセットできる引伸機はこの暗室に1台しかなく、代表で1人だけ。その他のメンバーはベタ焼きでプリントしていくことになりました。

まずはベタ焼きの時にフィルムと印画紙がずれないように押さえるガラス板をアルコールで拭いていきます。この作業は初めて。先生によると、ゆっくり拭くのがコツだそうです。

次は引伸機の準備をしていきます。わたしは何度かやっているはずなのにすっかり忘れてしまっていて、「どうやるんだったっけ?」とアタフタ。教えてもらいながらなんとか準備ができました。

さぁ、いよいよ電気を消して、ここからはセーフライトの明かりだけが頼りとなります。まずは段階焼き。これはどのくらい光を当てればよいか見当をつけるためのテストです。引伸機で光を当てたあと、現像、定着、停止…とバットに入った液体に順番につけていき、部屋の電気をつけて先生の指示を仰ぎます。そうやって何度か繰り返し、この日のベストなプリントを仕上げました。

自分の番が終わったあとは交代した他のメンバーの作業を見せてもらいました。同じ場所に行って撮影しても、みんなそれぞれ個性が出るから写真て面白いですねぇ!

自分の作業をしている時は緊張していてあまり余裕がありませんでしたが、やはり終わると客観的に見ることができますね。とても勉強になりました!覆い焼きする時や印画紙を液体につける時の手の動かし方ひとつひとつがプリントの結果に影響するそうで、光を当てる秒数やフィルターの号数の判断も含め、こういうことはまさに経験が成せる技だなぁ…!と思いました。わたしにはとてもじゃないけど難しくて…。でもいつかはそういうこともできるようになれるといいなぁ…!

先生たちが作品をプリントする時の裏話を聞けたり、今回もたくさんいろんなアドバイスをいただけて、すごく贅沢で幸せな1日でした?

玉井 裕子

 

2016年8月6日 土曜日  Categorys:

授業レポート vol.13 7/30専修コース : 玉井

今回は「大判カメラ(8×10)を使ってみよう!」ということでみんなで近江八幡まで撮影に行ってきました。せっかくの大判カメラ!そして時間の都合上、撮れるのはひとり1枚だけ。どこをどのように撮るか真剣に考えなくちゃ勿体ない…!と、まずはロケハン。

でもさすが数々の映画やドラマのロケ地として選ばれている近江八幡です。歴史情緒あふれる街並み、自然の中の水郷めぐり、それからロープウェーに乗れば山上からの景色も楽しむことができるので、あっちも気になるし、こっちも…とつい迷ってしまうんです。そんな中、撮影イメージが固まった人から撮影開始です。

今回大判カメラは2台使用します。「ビューカメラ」と「フィールドカメラ」の2種類。それぞれの撮りたいイメージに合わせ、田川先生チームと小山先生チームの2チームに別れて撮影を行いました。アシスタントも交代で担当し、機材や冠布を持ったり三脚の高さを調整したり、撮影のお手伝い。真夏の日差しが降り注ぐ中、みんなそれぞれ汗をぬぐいながら気合いを入れて頑張りました。

これまでの授業でも大判カメラを見せていただく機会はありましたが、こうして実際に野外で撮影するとなると本当に大変!!

普段使っている35mmのカメラと比べて、大掛かりで重たいのに加え、実際にシャッターを切る前にしなければならない手順がたくさんあるんです。構図を決めるにしても、カメラ後部にあるガラス面にうつる像が天地左右逆転しているため、頭の中でいったんクルンと回転させて考えなければならず、いちいちとまどいます。

構図を決め、ピントをしっかり合わせ、被写界深度も考えて、やっとシャッターを押せる…!と思ったらまだやらなければいけない大切なことが残っていました。そう!露出を計らなければなりません。デジタルカメラであれば、試しに撮ってみて気に入らなければ露出を調整して…という方法もとれるけどなかなか失敗できない大判カメラの場合は、そういうわけにはいかないんですね!

そんなこんなで、たった1枚の撮影にセッティングからシャッターを押すまで1時間もかかりわたしにはなんだかとても果てしない時間に思えました(笑)

大判カメラを使って作品を制作するのなら、ひとつひとつの作業を丁寧に時間をかけて撮影する根気と情熱が必要不可欠ですね!改めて先生たちを尊敬するとともに、大切な機材を使わせてもらったことに感謝の気持ちでいっぱいです。

楽しかった1日はあっという間に終わり、次はこの日撮ったネガを暗室でプリントします!

玉井 裕子

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