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01 Tatsuro Nakamura『業』

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田川塾展の展示

田川塾2013年入塾/現:田川塾在籍

中村 達郎Tatsuro Nakamura

インタビュー

Recon PHOTO SCHOOL 田川塾に入塾しようと思ったきっかけは何ですか?—————————

Recon PHOTO SCHOOLに通う以前に田川先生に指導を受ける機会があり、とても歯切れの良い説明と繊細な作品作りのご指導に感銘を受けました。その後何度かご指導を頂くことがあり、Recon PHOTO SCHOOLを立ち上げられた時に、真っ先に、入塾した次第です。

田川塾に通ってみてどうですか?—————————

まずは、たくさんの写真を見てもらえることです。20点余りの作品を手際よくいくつかのグループに分けていただき、それぞれ田川先生が感じたキーワードで整理してくださいます。その繰り返しにより、勝手に撮り散らかした写真が次第に先生とのやり取りの中で構造化されます。

無意識の中に潜んでいた自分ではなかなか気づかないテーマがこうして浮かび上がって来たことには驚ろかされました。

田川先生は、新しい命をこの世に送り出す手伝いをしてくれる、まるで産婆さんのようです(若い女性に失礼ですが・・)。
また、同じ教室の仲間の作品に常に刺激を受けております。

撮影の視点が人それぞれ違うので、作品を拝見させていただけるだけで勉強になります。
田川先生は、私たち一人一人を作家(表現者)として見ていただいているので、自分自身をそんな風に思っていない我々は、最初戸惑いました。しかし、そのおかげで写真を撮る意味や、価値について思いを巡らさざるを得なくなり、写真に対する姿勢が変わって来ました。このあたりが、写真の撮り方のハウツーを教えるだけの教室とは違う所だと思います。

作品のコンセプトを教えて下さい。—————————

コンセプトは、人間の業(ごう)です。人は、命の尊さを語りながら、血の滴るステーキを美味しそうに食べます。他の命を奪わなくては、生きていけない運命を負った存在が人間です。人間の心の奥底に潜む、欲望や残忍さ・・・しかし、そんな宿命を背負った同じ人間が、崇高な理想や人類愛、命の尊さを語る。人間とは、本来、矛盾した存在なのかもしれません。本能と理性の間に引き裂かれた悲しい、切ない、そして愛おしい者。そんな人間の本質という目に見えないものを、心の目で写し取ろうとしました。

一つ作品を作り上げて、次の作品を制作している心境は?—————————

私は、好奇心が強く、いろいろなものに興味を持ってレンズを向けてきました。そんな風に撮り散らかした写真がたくさんあるので、次は別のテーマで作品を先生のご指導を受けて、まとめる予定です。

しかし、目に見えないものを自分の心の目を通して写真に写し取ろうというスタンスは変わらないと思います。

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